なにやら、牛山くんと猫田さんが世間話をしているようです。
あぁ、早く凄腕プログラマーになってがっぽり儲けたいなぁ
僕もエンジニアになるために、コツコツ勉強しないと……
んん? エンジニア? 牛山くんはわたしみたくプログラマーを目指しているんじゃなかったの?
猫田さんこそ、エンジニアを目指しているものだとばかり思っていました。 そもそもエンジニアとプログラマーって何が違うんですかね?
なにが違うんだろう?
そこに偶然、キャニット先生が通りかかりました。
おやおや? 二人で難しい顔をして……どうしたんですか?
キャニット先生、エンジニアとプログラマーって何が違うんですか?
あぁ、その話ですか。混同している人が多いようですから、今回の講義ではエンジニアとプログラマーの違いを解説しましょうか
というわけで、この記事ではプログラマーとエンジニアの違いを仕事内容や収入をメインに紹介します。
プログラマーとエンジニアの仕事内容の違い
では、まずプログラマーとエンジニアの仕事内容をそれぞれ紹介しましょう
プログラマーの仕事内容
プログラマーの仕事内容は、プログラミング言語を用いてさまざまなソフトウェアやシステムを作ることです。システムエンジニアが設計したシステムに対してプログラミングを行います。
エンジニアがシステムを設計して、プログラマーが実際にコードを書く。そんな流れですね
プログラマーになるためには、どうすればいいんだっけ?
最初の一歩は、1つのプログラミング言語を使いこなせるようになることですよ。どの言語が必要なのかは、業種や職種によって変わるので一概には言えません。多くの現役プログラマーは、複数の言語を使っていることが多いのですが……まずは1つの言語を学習するところから始めていきましょう
エンジニアの仕事内容
エンジニアの仕事内容はクライアントから作りたいシステムの内容をヒアリングし、それに基づいて仕様の決定と設計を担当することです。また、システムが設計通りに動いているかのテストもシステムエンジニアが担当します。
エンジニアになるためには、どうすればいいんですか?
エンジニアを目指すほとんどの人が、まずはプログラマーからキャリアをスタートさせます。最初からエンジニアになれる人は滅多にいません
ということは、牛山くん? (ニヤニヤ)
どうやら、僕の認識のほうが間違っていたみたいですね。 そうかぁ、今の僕はプログラマーを目指してる感じなのかぁ
プログラマーとエンジニアの必要なスキルの違い
では、続いてプログラマーとエンジニア、それぞれに必要なスキルを紹介しますね
プログラマーに必要なスキル
プログラマーに必要なスキルは主に以下の5つです。
- プログラミングの知識や技術
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 情報収集スキル
- プログラミングの知識や技術
プログラマーにとってプログラミングのスキルは必須のスキルです。
プログラミングの知識や技術、使える言語を増やすことで仕事の幅が広がり、収入を増やすことができます。
論理的思考力
プログラミングには、物事を順序立ててそれを構築する論理的思考力が求められます。
プログラムをコンピューターに正しく理解させる時だけでなく、開発チームのメンバーにわかりやすく情報を伝えるときにも論理的思考力が必要になります。
コミュニケーション能力
二人は、プログラマーにどのようなイメージを持っていますか?
黙々と、パソコンと向き合っているイメージですね。一人で仕事をするから場所も選ばない……そんなイメージです
そうね。真っ暗な部屋の片隅で、体育座りしている感じ
どうやら、二人とも間違ったイメージを持っているようですね。実際はそんなに暗くて孤独な作業ではなく、メンバーと密にコミュニケーションをとりながら仕事を進めていくんですよ
えぇえええええ、そうなんだー
情報収集スキル
プログラマーには、毎日々新しい情報や技術を身につける意識が欠かせません。
プログラミング言語やシステムはアップデートが多く、ついこの前まで使えていたものが使えなくなることも多いです。常に知識を更新し続ける能力が、プログラマーには求められます。
エンジニアに必要なスキル
次に、エンジニアに必要なスキルを紹介します。エンジニアに必要なスキルは主に以下の5つです
- プログラミングの知識や技術
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- ヒアリング能力
- プログラミングの知識や技術
プログラミングを書けないエンジニアもいますが、エンジニアもコードを書く業務を担当することがあるため、プログラミングの知識とスキルは必要です。
また、チームへの指示やジュライアントへの提案の際には、やはりプログラミングの知識やスキルを持っていたほうが円滑に業務を進めることができます。
コミュニケーション能力
エンジニアはプログラマー以上にコミュニケーション能力が必要です。
エンジニアにはプログラマー以上にコミュニケーション能力が必要です。クライアントが抱えている悩みを聞き出し、適切な提案を行う必要があるからです
初対面の人とも上手にコミュニケーションを取る必要があるのかぁ
マネジメント能力
エンジニアの使命はプロジェクトを円滑に進め、納期に間に合わせることです。そのためには、クライアントやメンバーとの話し合いはもちろん、全体の調整や管理を行う必要があります。
プログラマーにマネジメント能力はそれほど求められませんが、エンジニアにとっては重要なスキルの一つです。
ヒアリング能力
システムの要件を決める上で、ヒアリング能力は欠かせません。クライアントに対して高い精度でヒアリングを行うことで、プロジェクトが円滑に進みます。エンジニアにとってヒアリング能力は重要です。
ヒアリングってなに?
情報調査や聞き取り調査のことです。簡単に言えば、相手の話を聞くことですね
プログラマーとエンジニアの収入面の違い
続いては、収入の話をしましょう
やったー!
プログラマーとエンジニアでは、収入の面でも差があります。プログラマーの平均年収は約400万円であるのに対し、エンジニアは約550万円です。基本的に、プログラマーよりもエンジニアの方が年収は高い傾向にあります。
平均で150万円も変わるのは大きいですね。どうしてここまで差があるんですか?
エンジニアのほうが業務の幅が広く、責任も重くなるからです。プログラマーが年収を上げたいと思うのなら、実績を積んでエンジニアにキャリアアップするのがいちばん早いですよ
どうやらわたしが目指していたのは、エンジニアのほうだったみたいです
プログラマーとエンジニアのキャリアパス
最後に、プログラマーとエンジニアは将来的にどのようなキャリアパスがあるのかを紹介します
プログラマーのキャリアパス
プログラマーは、キャリアアップしてエンジニアになるのが一般的です。また、プログラマーとしてのスキルを極め、スペシャリストになる人もいます。
んん? もしかして、スペシャリストのプログラマーになれば、がっぽり儲かる?
そうですね。企業に属さなくても働けますし、驚くほど高い年収のプログラマーもいますよ
やはり、わたしが目指すのはエンジニアではなくプログラマーだったか。間違っていなかった
エンジニアのキャリアパス
エンジニアのキャリアパスとしては、「プロジェクトマネージャー」や「プロジェクトリーダー」があります。
最近ではより専門性が求められるようになったので、「ITスペシャリスト」や「ITコンサルタント」などへのキャリアアップを目指す人も増えているようです。
プログラマーとエンジニアの違い まとめ
さて、プログラマーとエンジニアの違いを解説したわけですが……二人とも違いが分かりましたか?
エンジニアのほうが仕事の幅が広くて責任も重い。でも、その分年収は高くなるってことですよね
わたしは、企業に属さない凄腕プログラマーになります
最終的にプログラマーを目指すにしてもエンジニアを目指すにしても、今は学習を最優先にすると良いですよ。ただし、最終的にどのような仕事をしたいのかは決めておいたほうがいいでしょう。場合によっては、学ぶべきプログラム言語が変わりますからね