なにやら、牛山くんには心配事ができてしまったようです。
なんか「プログラミングはイマイチ稼げない」みたいな話を聞いたんですけど……
んん? そうなの? わたしは「プログラミングさえ覚えれば、がっぽり稼げる」としか聞いていないぞ
んー どっちが本当なんだろう……
今より高い収入を求めてプログラミングを学ぼうとしている人が、このような心配事を抱えてしまうと、モチベーションの低下につながりかねません。
こんなときはキャニット先生に聞いてみましょう。
プログラミングが稼げるか、稼げないか、という話ですか……。まぁ、どっちも本当ですね。稼げるプログラマーもいれば、稼げないプログラマーもいます。二人が知りたいのは『どうすれば稼げるプログラマーになれるのか』でしょうから、今回はその解説をしましょうか
「プログラミングは稼げない」と言われる3つの理由
そもそも、牛山くんが言う「プログラマーは稼げない」って、どこから話がきているの?
「プログラマーが稼げない」と言われる理由は、主にこの3つですよ。それぞれ解説しますので、安心して聞いてくださいね
- 言語によって収入の差が大きいから
- スキル習得に時間がかかるから
- 収入を上げる努力が必要だから
「プログラミングは稼げない」と言われる理由①:言語によって収入の差が大きい
プログラミングが稼げないと言われる理由の一つに、言語による収入の差が大きいことが挙げられます。
稼げる言語と稼げない言語があるんですか……
稼げる言語の人が「稼げるぞー」って言ってて、稼げない言語の人が「稼げないぞー」って言ってるのか! なんだ、当たり前の話じゃないか
扱うプログラミング言語によって、稼げるかどうかは大きく変わります。理由は、IT業界はトレンドの移り変わりが激しく、トレンドにあったスキルを扱えるかできるかどうかで、収入が大きく変わるからです。
TECH Street(テックストリート)のプログラミング言語別年収ランキング(2020年度総合版)によると、20代で収入が最も高い言語は「R」で、平均年収は476万円、最も低い言語は「F#」で312万円でした。
※TECH Streetの2020年12月25日、「2020年プログラミング言語別、年代別の平均年収ランキング」を発表したものです。
同調査は、2019年および2020年の1~9月に転職サービス「doda」に会員登録した20~50代のITエンジニアを対象としたもので、5599人から有効回答を得ています。
つまり、稼ぎを目的にプログラミングを学ぶなら、プログラミング言語選びが大事なんです
「プログラミングは稼げない」と言われる理由②:スキル習得に時間がかかる
プログラミングはスキルの習得に長い時間がかかります。
時間をかけてプログラミングの学習をすれば、いずれスキルを習得できます。自然と稼ぎやすくもなるでしょう。ただし、プログラミングスキルを習得するためには、長い時間と努力が必要です。長期的な視点がないと、稼げるようになる前に辞めてしまう人も多いでしょう。
んん? まだスキルも身につけていないのに「稼げない」とか言ってんのか! 当たり前じゃないか
めずらしく猫田さんが正論を言っていますね(笑) プログラミングスキルを「簡単に習得できる」と思っている人は少数でしょうが、みなさんの想像以上にスキル習得までに時間がかかるのかもしれません
「プログラミングは稼げない」と言われる理由③:収入を上げる努力が必要
今、稼げない環境にあるのなら、環境を変える努力も必要です。同じ環境に留まらずに、常に自分を変化させていく意識が必要ですよ
プログラミングで稼ぐための3つの方法
次は、プログラミングで稼げるようになる方法の紹介です。
では、稼げるプログラマーになるためには、具体的に何をすれば良いのか、お話ししますよ。意識して欲しいのは、主に3つです
- 稼げる言語を学習する
- トレンドに敏感になる
- ビジネススキルを磨く
プログラミングで稼ぐための方法①:稼げる言語を学習する
先ほど紹介した通り、言語によって収入は大きく変わります。需要によって収入に差が出るので、稼ぎたいのなら需要が高く稼げる言語を選ぶようにしましょう。
稼げる言語は、やはり習得も難しいんですか?
需要と難易度は、あまり関係ないんですよ。同じような難易度でも、稼げるプログラミング言語と稼げないプログラミング言語が存在します。ただ……稼ぎだけが全てではないですよね
んん? どういうこと?
プログラミングは、言語によってできることが変わります。自分のやりたいことを実現するために、プログラミングを学ぶ人も少なくありません。結果的に、やりたいことに必要な言語があまり稼げない言語になってしまうこともあります
たしかに、その可能性は十分にありますね
稼ぎやすいプログラミング言語は?
ただ、やりたいことは人それぞれでしょうから、ここでは語れません。話を戻して、純粋に稼ぎやすい言語をいくつか紹介しましょう。現在なら、Web系の言語が稼ぎやすい傾向です。Web系の言語は学ぶための本やサイトも多いので、学びやすいメリットもあります。以下のようなプログラミング言語が、Web系です。
- HTML/CSS
- JavaScript
- PHP
- Ruby
- Python
プログラミングで稼ぐための方法②:トレンドに敏感になる
トレンドに敏感な人は、プログラミングで稼ぎやすくなります。IT業界は他の業界以上に、トレンドの移り変わりが早い業界です。常に最新の情報をキャッチアップしながら、知識や技術をアップデートしていく必要があります。
プログラミングで稼ぐための方法③:ビジネススキルを磨く
プログラミングで稼ぐためには、ビジネススキルを磨くことも重要です。
これはよく聞きますね。プログラミングだけしていれば良いわけではないって
パソコンをカタカタやっていればいいのかと思ってた……
猫田さんと同じイメージを持っている人も多いのですが、意外とそうでもないんですよね
大事なのは、自分を売り込んで行くスキルや、円滑なコミュニケーションを取るスキルです。プログラミングスキルだけではなく営業スキルやコミュニケーションスキルを磨くと、稼ぎやすくなります。とくにフリーランスのプログラマーには、必須のスキルと言えるかもしれません。
プログラミングで稼ぐために必要な3つの心がけ
続いて、プログラミングで稼いで行くために必要な心がけを紹介します。学習や実務をする上で、これらを心がけておくと大きな差が生まれるでしょう。プログラミングで稼いで行く上で大切な心がけは、以下の3つです
- すぐには稼げないことを理解しておく
- 常に変化するように心がけておく
- 人とのつながりを大切にする
稼ぐための心がけ①:すぐには稼げないことを理解しておく
プログラミングのスキルの習得には時間がかかる。これを理解しておくのが、いちばん大事です
これがいちばん大事なんですか?
時間がかかるものってわからない人は、すぐにやめちゃうからじゃないかなぁ
あぁ、なるほど
稼ぐための心がけ②:常に変化するように心がけておく
トレンドや情報は常に移り変わります。IT業界は変化が早いということを頭に入れておきましょう。
変化に強いエンジニアが最終的に稼げます。
稼ぐための心がけ③:人とのつながりを大切にする
IT業界は、交流が大切な業界です。交流会などに積極的に参加し、情報の共有をしましょう。横のつながりはもちろん、他業種の人との交流も大事です。人脈を広げておけば、思わぬ形で仕事が手に入ったり、転職の世話をしてくれる人が出てくるかもしれません。
正しい方法で学習し、プログラミングで稼げるようになろう
というわけで、今回はプログラミングで稼ぐための心構え的なお話しでしたね
ためになったー
プログラミングで稼げるのもわかりましたし、稼げないのもわかりました。ただ、闇雲に勉強だけしていればいいわけではないんですね
プログラミング学習を長い目で見ていき、トレンドに乗って正しく学ぶ。これがプログラミングで稼げる人材になるコツでしょう。プログラミングができる人材は価値が高いです。しかし、その価値を他者に伝えるためには営業力やコミュニケーション能力も必要と知っておいてくださいね。