今日も牛山くんはプログラミングスクールをいろいろと調べているようです。
牛山くんは、まだどこのプログラミングスクールに通うか決めかねているのか。優柔不断だなぁ
そうは言っても、プログラミングスクールは、どこもなかなかのお値段ですからね。慎重になりますよ
今はどこのスクールが気になっているの?
テックキャンプってとこが気になっているんですよ。猫田さん、テックキャンプについて知ってますか?
まぁ、わたしに聞くのが間違っているよね。キャニット先生に聞いてみよう
というわけで、二人はキャニット先生のところにやってきました。するとどうやら、キャニット先生にはお客さんがきていたようです。
ふむ、二人は、テックキャンプについて知りたいんですね。 ちょうど、テックキャンプの卒業生が遊びにきていたんですよ。彼にいろいろと聞いてみたらどうでしょう
おぉー! なんたる偶然!
こんにちは、N.T.と言います。 キャニット先生に紹介してもらったように、私はテックキャンプでプログラミングを勉強しましたよ。 だから、二人の聞きたいことには答えられると思います。なんでも聞いてくださいね
N.T.さん、ありがとうございます!
というわけで、今回はN.T.さんからTECH CAMP(テックキャンプ)を実際に受講した感想を詳しく聞いていきましょう。N.T.さんの簡単なプロフィールはこちらです。
テックキャンプを実際に受講した感想
N.Tさんがテックキャンプに通った時の感想を教えて欲しいです
もちろん、良い部分もあまり良くない部分もありましたよ。わかりやすいように、それぞれをまとめて紹介しますね
テックキャンプを選んで良かった3つのポイント
テックキャンプを選んで良かった部分①:モチベーションを維持しやすい
まず、テックキャンプのカリキュラムには、進捗達成率がわかりやすい特徴があります。この特徴によって、モチベーションを維持しやすいのが良かったですね
たとえば、4月4日までに終わらせるべきカリキュラムがあったとしましょう。このカリキュラムを3月30日に終わらせたら「進捗達成率130%」、4月7日に終わらせたら「進捗達成率85%」と表示してくれます。進捗達成率が表示されると、自分の作業のペースがひと目でわかります。
テックキャンプを選んで良かった部分②:チーム開発で良い仲間と巡り会えた
チーム開発で一緒のチームになったメンバーが本当に良い人たちばかりでした。今でも連絡を取り合っていて、エンジニアに転職した仲間から仕事の様子を聞くなど、近況報告し合ったりしています
一緒に切磋琢磨し合える仲間はいいですよね
チーム開発は苦労も多いです。でも、仲間達と2ヶ月かけてアプリを完成させたときは、1人だけでカリキュラムを終わらせた時とはまた違った、チームならではの達成感を実感できました。彼らとは、テックキャンプでなければ出会えなかったと思うので、「あの時テックキャンプを選んで良かったな」と思っています。
テックキャンプを選んで良かった部分③:キャリアアドバイザーの対応が良かった
私は未経験からのエンジニア転職を希望していたのですが、おもにwantedlyを使って企業に応募していました。その際にキャリアアドバイザーには、履歴書と職務経歴書の添削だけでなく、wantedlyのプロフィール文も添削してもらえたのが良かったです。テックキャンプのキャリアアドバイザーに相談してからは、確実に書類通過率が上がりました。
また、転職活動では、志望理由やキャリアプランをかなり深くつっこんで聞かれるので、自己分析がとても重要です。キャリアアドバイザーと2人で自己分析することで、1人では気づけなかった自分の価値観や強みを知ることができ、そのおかげで志望理由やキャリアプランを明確にできました。
テックキャンプに改善して欲しい5つのポイント
あまり満足できなかったポイントもあるんでしょ?
そうですね。全てに満足したわけではありません。 では、続いてテックキャンプに改善して欲しい点を紹介しましょうか
テックキャンプに改善して欲しい部分①:質問の回答がすぐには得られない
テックキャンプのカリキュラムは「基礎カリキュラム」と「応用カリキュラム」に分かれています。「基礎カリキュラム」は教室内で直接メンターに質問できますが、「応用カリキュラム」に入ると、”テックコネクト”というzoomのようなオンラインサービスを用いてしか質問できないようになっていました。
このシステム自体は良いのですが、受講生の数に対してメンターの数が少ないためテックコネクトが繋がりにくく、長い時は20分〜30分待たされることもありました。
注文したのに、なかなかラーメンがこないとイライラするよね
その感覚に近いですね
テックキャンプに改善して欲しい部分②:教材が見づらい
テックキャンプの教材はすべてオンラインです。パソコン画面を見ながら学習を進めていくのですが、教材1ページあたりの分量が多く、個人的には見づらく感じました。
テックキャンプに改善して欲しい③:仲間づくりのフォローが少ない
チーム開発ではチームメンバーに恵まれたのですが……彼らと親しくなるタイミングは、少し遅かったです。「こんなに良い仲間とやれるなら、最初のオリエンテーションでもっと話す時間が欲しかったな」と思いました。そうすれば、基礎カリキュラムや応用カリキュラムの段階から、プログラミング学習の進め方や個人アプリの構想などについての情報交換もできたでしょう。
短期集中コースの受講生は週5日教室に行けるため、基礎カリキュラムの段階から仲良くなっていましたが、私は夜間休日コースだったので週に2日しか教室に行けず、なおかつ自分の好きな時間に行くため、チーム開発が始まるまでは誰とも話すことがありませんでした。「スクールに行けばプログラミング学習仲間とモチベーションを高めあえる」と期待していたので、その点は少し期待外れでしたね。
テックキャンプに改善して欲しい④:卒業すると教材が見られなくなる
テックキャンプの教材は、卒業すると見られなくなってしまいます。数ヶ月も同じ教材を使っているので、卒業と同時に教材を見られないのは、わりと困ります。テックキャンプを卒業し、実務に入ってからもカリキュラムを参照できるように改善して欲しいです。
テックキャンプに改善して欲しい⑤:あまり良くないメンターもいる
ほとんどのメンターは対応が良かったのですが、たまにハズレの人がいました。やや説教じみた口調で説明してきたり、その態度はちょっとどうなのかな?と思うような方も若干いたのが残念でした。
「テックキャンプのメンターは現役エンジニアではなく卒業生だから頼りにならない」という意見を目にすることもありますが、カリキュラム上の不明点を解決するという点では、十分な質が保たれていると思います。メンターに質問しても解決しなかったことは、ほとんどありませんでした。気になったのは能力ではなく、態度面です。
なかなかぶっちゃけてくれて助かります!
こういう話は、実際に通った方からしか聞けませんからね
具体的なテックキャンプでの学習内容・体験談
テックキャンプ受講前
テックキャンプの受講内容を紹介する前に、私がテックキャンプに入る前に何をしたのかを少し話させてください
私は、テックキャンプ受講前にProgateでHTML, CSSのコースと『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』という本を一周しました。ただ、今から思えばテックキャンプ受講前にやっておけば良かったと後悔していることが2つあります。
1つは、Rubyの学習です。独学でRubyを学習しておけば、より早いペースで応用カリキュラムまで終わらせることができ、その分個人アプリ開発を早く開始できるからです。
もう1つは、技術書を数冊読んでおくべきでした。理由は、エンジニアへの適性を知るためです。
エンジニアに転職したら、技術書を読むのが当たり前の生活です。「技術書を読んでいて興味が持てるか」「ずっと続けていきたいと思えるか」がエンジニアの適性を知る目安になるかと思います。
私と同じような後悔をしないために、Rubyの独学と数冊の技術書を読むことを、みなさんにはおすすめしたいですね
テックキャンプ:基礎カリキュラム
基礎カリキュラムでは、HTML, CSS, Rubyを教材に沿って学習しました。Rubyでは簡易的なアプリを作り、手を動かしながら学びます。基礎カリキュラムの内容はそれほど難しくありません。誰でもわりとサクサク進められると思います。
ただ、私はテックキャンプ受講前にRubyを学んでいなかったので、RubyのMVCモデルの理解で多少時間がかかってしまいました。
応用カリキュラム
応用カリキュラムでは、Javascript, jQuery, SQL, Haml, Sass, AWSを教材に沿って学習しました。Javascript、jQueryは教材の説明がサラッとしか書かれていないので、理解するのにだいぶ苦労しました。先ほど紹介したように、応用カリキュラムに入るとテックコネクトで質問をするようになるため、繋がりにくく先に進めないこともありましたね。
この応用カリキュラムの期間で私はだれてしまい、締め切りギリギリで課題を終えました。応用カリキュラムを締め切りギリギリに終わらせてしまうと、チーム開発までに個人アプリに割ける時間が2週間しかありません。正直、個人アプリ作成のために割く時間はもっと欲しかったので、もう少し早く応用カリキュラムを終わらせるべきでした。
ちなみに、応用カリキュラム終了時点で、同期の約半数が離脱しています。
スクールに入っても、結構な割合で挫折してしまうんですね
適性がない人は、やはり続けにくいのだと思います
個人アプリ開発
応用カリキュラムまでを終えたら、いよいよ開発に入ります
開発は開発で大変そうですよね
個人開発とチーム開発を行うのですが、それぞれに苦労がありましたね
個人アプリ開発では、テーマ選びで悩む人が多かったです。私は興味が持てるものでないと作業が進まない性格なので、筋トレが好きなことからダイエットアプリを開発しました。しかし、応用カリキュラムを終えるのが遅かったのと、アプリのテーマを決めるのに時間をかけてしまったため、アプリ開発を始めるのが遅く、チーム開発とほぼ同時のスタートです。
さて、テックキャンプでの個人アプリ開発についてですが……あらかじめ知っておいたほうがいいことが2つあります。
個人アプリ制作:2つの注意点
1つは、テックキャンプでは個人アプリ開発に関する質問はできません。どうしても解決が難しい問題が起こったときは、terateilなどのプログラミングQ&Aサイトで質問して解決しなくてはなりません。個人アプリ開発に関する質問ができないのはテックキャンプに限ったことではなく、どこのスクールでも同じです。そもそも個人アプリは転職活動で自分の技術力・自走力を証明するための成果物なので、他の人の力を借りたら意味がなくなってしまいます。
2つめは、あらかじめ完成期限を決め、なるべく短期間で完成させたほうがいいです。理由は、転職活動で「それ作るのにどれくらいかかりましたか?」と必ずと言っていいほど聞かれたからです。僕は機能にこだわりすぎて約半年もかけてしまいましたが、「それは長すぎる」と言われてしまいました。
目安は3ヶ月です。早ければ早いほどよく、1〜2ヶ月が望ましいです。機能の充実度よりも、いかに短期間で習得し実装したかを企業から重要視されていると感じました。
チーム開発
チーム開発では、5人1組のチームでそれぞれの担当を決め、フリーマーケットアプリを開発しました。チームメンバーは自分では選べず、勝手に決められます。僕はたまたま運よく、レベルもだいたい同じで、協調性のある人ばかりのチームだったので、全くストレスなく終えることができました。
しかし、なかには途中で離脱者が出たり、関係がこじれてしまうチームもありました。
そりゃそうだよなー 人が減ったら大変そう
ほかにも、チーム内でのレベル差が大きいところでは、「フォローが大変で困った」「ほとんど自分ともう1人で実装した」という話も耳にしました。このように、チーム開発は運によるところが大きく、満足度にはかなり個人差があると思います。
30代未経験のリアルな転職活動体験談
テックキャンプでの学習を終えた私は、転職活動を行いました。せっかくなので、リアルな転職活動の様子も皆さんにお伝えしますね
そんなことまで話してくれるんだ! 助かるー
転職活動(書類作成・面接)
私は合計150社近くにエントリーしましたが、書類通過したのは12社、最終面接まで行ったのが2社でした。
これは多いんでしょうか? 少ないんでしょうか?
働いたことがないから、よくわからん
個人的には、とても苦労したと思っています。とくに苦労したのは、志望動機とキャリアプランへの回答でした
「なぜエンジニアになりたいのですか?」「エンジニアになったあと、何をしたいのですか?」と聞かれ、どのように答えればいいのかわからずかなり悩みました。テックキャンプのキャリアアドバイザーに壁打ち相手になってもらい、何度も自己分析を繰り返したのを覚えています。
その結果、やっと自分が大事にしている価値観や自分の強み・好きなことが明確になっていきました。最終的には、内定を獲得する前に転職活動を中断し、エンジニアに転職せずに別の道を選びます。
テックキャンプの転職サポート
テックキャンプの転職サポートはどのような感じですか?
テックキャンプの転職サポートは手厚いと思いますよ。キャリアアドバイザーが本当に親身に相談に乗ってくれました。転職活動中は、毎日Slackでやりとりしましたし、週に1回は面談してもらっていました
大きかったのは、面接が終わるたびにキャリアアドバイザーに報告をすると、改善点を見つけられるだけでなく、気持ちの整理もできることです。自分では気づかない良かったところや自己PRにつながる材料を見つけられることも少なくありませんでした。
また、テックキャンプでは独自の求人を持っており、スクール内の選考を通過すると、書類選考なしで面接からスタートできます。未経験の場合、一般的な書類通過率は10%を切るのが普通と言われているので、スクール経由の求人紹介は貴重です。
個人アプリをしっかり作り込んでいる人ほど選考が通りやすい印象なので、個人アプリは妥協せずしっかり作り込むことをおすすめします。
転職活動に成功している人の共通点
未経験からの転職活動でエンジニアになった人を少なくとも10名以上知っています。彼らには共通点があるので、その共通点をお伝えしましょう。
- テックキャンプのカリキュラムは通常より1ヶ月近く早く終わらせている
- 「カリキュラムは簡単だった」という
- チーム開発前に、オリジナルの個人アプリのテーマを決めていて、実装を開始している
- 「なぜエンジニアを目指すのか」「エンジニアになって何がしたいのか」が明確である(自己分析をしっかり行っている)
- 自己PRが明確で、自分の強みをわかっている
- チーム開発では、主力として活躍していた
- 個人アプリは長くて3ヶ月以内に作りきっている
めっちゃ優秀ぽい!
テックキャンプの受講を検討している方へ
N.T.さんから客観的に見て、テックキャンプはおすすめできるプログラミングスクールですか?
個人的には「テックキャンプに行って良かった」と思いますが、万人に勧められるわけではありませんね。テックキャンプでの学習に向いている人と向いていない人がいると思うからです
テックキャンプが向いている人
どういう人がテックキャンプでの学習に向いていると思いますか?
それは、「絶対に最後までやりきって、何としてもエンジニアに転職して人生を変えたい」と決意をもった人ですね。そういう人に向いているスクールですよ
テックキャンプの料金は、正直他のスクールに比べて高めです。ただしその分、モチベーションを維持しやすいカリキュラムの仕組みや手厚い転職サポートが受けられるなど、最後までやりきるための環境は整っています。
「期限を決めて、なるべく短期間で、何としてもエンジニア転職を果たしたい」方には、テックキャンプの学習が向いているでしょう。
テックキャンプがあまり向かない人
一方、手取り足取り教えてくれることを期待している人や、お客様感覚の人がテックキャンプ受講すると必ず後悔します
たとえば、メンターに質問するとき「自分の説明がフワッとしていても、こっちは初心者だから、メンターが質問の意図をくみ取って懇切丁寧に教えてくれるのが当然だ」とは考えないほうがいいでしょう。スクールはエンジニア転職後の実務を想定しているため、曖昧な質問に対してメンターが懇切丁寧な説明をしてくれることはありません。
「〇〇についてはわかっていますか?」「どこまでわかっていますか?」と逆に質問で返されます。
テックキャンプ:本気でエンジニアに転職したいならおすすめ
なかなか興味深い話がたくさん聞けましたね。N.T.さん、ありがとうございました
やはり、実際にスクールに通った方の話は、ためになりますね
いろいろぶっちゃけてくれて、面白かったです
では、最後にN.Tさん、一言お願いします
そうですね……僕はエンジニアに転職しませんでしたが、それでもTECH CAMPでプログラミングを学んで本当に良かったなと思っています。Webマーケターの仕事では、HTMLやCSSなどのコードを理解していることが強みになりますし、エンジニアの方と関わる機会も多く、共通認識があるため話がしやすいからです。テックキャンプを受講するか迷っている方は、まず無料カウンセリングで聞いてみるのがいちばん良いと思います