【SQL初級編4】CONCATなどの代表的なSQLの関数を使おう

SQL入門

本記事では、CANCATなどの関数について解説します。

前回はDELETE文について解説しました。

今回では、SQLで使える便利な関数についてみていきましょう。

SQLの代表的な関数

プログラミング言語における関数とは、一連の処理をまとめて再利用できるようにしたものを指します。

関数を使うことで、特定の処理を簡単に行うことが可能です。

SQLの有名な関数をまとめました。

  • CONCAT
  • UPPER、LOWER
  • 数学関数(MOD,SQRT、POW、ABS)
  • 日付関数(CURRENT_DATE、CURRENT_TIME)

これらの関数を使いこなすことで、複雑な処理も簡単に記述することが可能です。

1つ1つの関数の具体的な使い方を紹介しましょう。

なお、今回は『SQL入門編1』で作成したテーブルを使って解説します。『SQL入門編1』で演習用のテーブルを作っていない方は、【SQL入門編1】初心者必見!SQLのクエリの書き方を学ぼうを読んで予め作成してくださいね。

CONCAT

CONCAT関数は、指定した文字列を連結させるために使います

CONCAT関数の使用例をみていきましょう。

○コード例

SELECT CONCAT("Hello", "World");

○実行結果

上記の例では、「Hello」と「World」という文字列を指定しています。

このようにCONCAT関数に複数の文字列を指定することで、それらの文字列を連結させられます。

今回は「HelloWorld」と表示されていますね。

CONCAT関数の注意点ですか、「NULL」と連結させる場合は、いかなる文字列の場合でも、結果はNULLになります。

○コード例

SELECT CONCAT("Hello", NULL);

○実行結果

上記のコードも結果は「NULL」になっています。

UPPER、LOWER

UPPERは指定した文字列を大文字に変換できる関数です。

○コード例

SELECT UPPER("apple");

○実行結果

上記のコードは「apple」をUPPER関数により「APPLE」に変換しています。

UPPERの他にもLOWERという関数もあります。

LOWERは逆に大文字を小文字に変換できる関数です。

○コード例

SELECT LOWER("APPLE");

○実行結果

上記のコードは「APPLE」をLOWER関数により「apple」に変換しています。

UPPERとLOWERはセットで覚えましょう。

数学関数(MOD,SQRT、POW)

SQLでもPHPやPythonなどの他のプログラミング言語同様に四則演算が行えます

○コード例

SELECT 1 + 2;

○実行結果

上記のコードではSQL文で足し算を行っていますね。

掛け算ももちろん行うことが可能です。

○コード例

SELECT 2 * 3;

○実行結果

更にSQLで関数を使うことで、複雑な計算を行うこともできます

たとえば、MODという関数を使うことで、割り算のあまり(余剰)を求めることが可能です。

○コード例

SELECT MOD(5,3);

○実行結果

また、SQRTという関数を使うことで、平方根を求めることが可能です。

○コード例

SELECT SQRT(9);

○実行結果

上記のコードではSQRT関数に「9」を指定しています。

「9」の平方根は「3」なので、「3」が表示されていますね。

また、POWという関数使うことで、「何らかの数字の何乗」を求めることが可能です。

○コード例

SELECT POW(2, 3);

○実行結果

上記のコードではPOWの第一引数に「2」、第二引数に「3」を指定しています。

こうすることで、「2の3乗」の値を求めることが可能です。

他にも、ABSという関数は指定した数値の絶対値を求めることが可能です。

○コード例

SELECT ABS(-2);

○実行結果

上記のコードではABS関数で「-2」の絶対値である「2」を出力しています。

このように、SQLには数多くの便利な数学関数があることを覚えておきましょう。

日付関数(CURRENT_DATE、CURRENT_TIME)

最後に紹介するのが日付関数です。

CURRENT_DATEという関数を使うことで、現在日を求めることが可能です。

○コード例

SELECT CURRENT_DATE;

○実行結果

上記のコードではCURRENT_DATEを使って現在日を出力しています。

また、CURRENT_TIMEという関数を使うと、現在時刻の方を求められます

○コード例

SELECT CURRENT_TIME;

○実行結果

上記のコードではCURRENT_TIMEを使って現在時刻を出力しています。

まとめ

本記事では、SQLで使える関数ついて解説しました。

CONCATなどの便利な関数がSQLにはあることが、お分かり頂けたかと思います。

これらの関数を覚えておくとSQL単体でできることが増えますよ。

次回は、サブクエリを解説していきます。

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SQL入門
【この記事を書いた人】
谷津弘樹

某自社開発のIT企業に勤めていた元webプログラマーです。主にサーバーサイド側を担当し、phpを使った開発経験があります。現在は退職しフリーランスライターとして活動中。IT系の記事を主に執筆し生計を立てています。

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