
プログラミングに興味がある方は、Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)という単語を聞いたことがあるかもしれませんね。Ruby on Railsは、近年急激的に普及したWebアプリケーションを作成するためのフレームワークです
このフレームワークを使用して開発を行うのが、Railsエンジニアです。
こちらの記事では、未経験でもRailsエンジニアになれるのか、解説します。
目次
- Railsとは
- Railsできることとは
- Railsエンジニアになるための学習方法
- まとめ
1.Railsとは

Railsは上記でも説明した通り、”Ruby on Rails”というRubyを使ったWebフレームワークの1つなのですが……

まずは、Rubyとは何かを説明していきましょう
Rubyとは
Rubyは、日本人のまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。
これは、オブジェクト指向でプログラミングを実現できるスクリプト言語です。シンプルかつ短いコードで書けるため、プログラミング初心者が学習するのに最適な言語となります。
1993年にRubyは開発され、1995年に公式発表されてから25年以上経過した今でも人気があり、世界的にも使用されている言語。
業界を問わず多くのサービスに採用されているので、皆さんが日常生活で触れているコンテンツの中にも、Rubyで開発されたものがたくさんあることでしょう。
Ruby on Railsは、Rubyのフレームワーク

そしてRuby on Railsは、そのRubyのフレームワークとして使用されます。
フレームワークとは、簡単にそして素早く開発ができるように、多くの開発で必要な機能があらかじめ用意された枠組みのことです。

フレームワークを活用すれば、毎回面倒なコードの記述をしなくても、たった数行のコードで必要な機能を実装する事ができます
このRailsの登場によって、Web開発がとてもスムーズにできるようになりました。

それでは、次にRailsでできることを説明します
2.Railsでできることとは何か?

Ruby on Railsの最大の特徴は、設計に「MVCモデル(MVCアーキテクチャ)」を採用していることです。
MVCモデルとは、プログラムの中身をModel(モデル)・View(ビュー)・ Controller(コントローラ)の3つに分類して作る構成のことです。
一般的にModel・View・Controllerには、それぞれ下記のような機能・処理の役目があります。
- Model:データベース間のやり取りをする機能(情報の取り出し・書き込みなど)
- View:ブラウザへの表示をする機能
- Controller:ModelやViewに対して命令をする機能
MVCモデルのメリット

MVCモデルのメリットは、はじめてそのシステムを見る人でも、処理の中身を推測しやすいという点です。
データを扱うModel、画面表示のView、入力に応じてこれらを操作するControllerと役割分担することで、アプリケーション開発を効率的に分業して行うことができ、仕様の変更にも柔軟に対応可能です。
この”Ruby on Rails”でできる代表的なことは下記2つとなります。
- Webアプリケーション開発
- API開発

Ruby on Railsはあくまでフレームワークなので、単体では何もできません。でも、他のプログラミング言語と組み合わせて使用すれば、色々なことができるようになります
Ruby on Railsでできること1:Webアプリケーション開発
Ruby on Railsを使用することでできることの代表例といえば、Webアプリケーションの開発です。
Ruby on Railsを使用すれば、簡単なWebサイトからSNS・ECサイトまで作ることができます。
Ruby on Railsでできること2:API開発
スマホアプリ自体の開発はJavaなどのプログラミング言語の活用が主です。Ruby on Railsは使われません。

しかし、スマホアプリから取得したデータをデータベースに保存する場合は、サーバーとの連携が必要です。そして、その連携にRuby on Railsが使用されることが多いです
連携のためにはAPIと呼ばれる、ほかのアプリを利用するときに必要になる規約・機能の開発が必須ですが、この開発にRubyやRuby on Railsが使用されるからです。
3.Railsエンジニアになるための学習方法

Railsは独学でも学習が比較的しやすいものです。

ただし、まったくのプログラミング初心者だと、つまずくことも多いでしょうね
そうした場合には教室や講座などに通い、わかりやすい指導を受けながら基本を身につけるのもひとつの手です。
以下に、Railsエンジニアに関する資格を挙げます。体系的に学ぶことができるという点で学習の手助けとなるでしょう。
①:Rails技術者認定試験
Rails技術者認定試験は、受験者のRuby on Railsに関する専門性をはかると共に、エンジニアの雇用機会創出および企業のビジネスチャンスの拡大を目的とする認定試験です。
受験に際してRubyに熟達している必要性はありませんが、ベースとなる知識を持っていることと、Web系の開発における実務経験(2年以上)があることが条件となります。
②:Ruby技術者認定試験

Rubyは日本発の言語としては初めて国際規格に認定されました。
そのRubyをベースとしたシステム作りに関わるエンジニアやコンサルト、あるいはRubyを教える指導者などに向けた資格試験が、Ruby技術者認定試験です。
認定を受けることでRubyによる高度な開発技術を保有していると評価されるため、案件参画に際して有利になる可能性があります。
③:転職サイトを活用する
未経験からRailsエンジニアの人材を募集している企業を探すにあたっては、転職エージェントを活用することが一般的です。
今では、エンジニアを専門としている転職エージェントもあり、企業側も広告費をかけて採用に意欲的であります。
ですので、エンジニア未経験ながらRailsの勉強を進め、実際に、自身でWebアプリケーション等のポートフォリオを作成したりするとこちらの本気度を採用担当の方々にも伝わりやすいかと思います。
4.まとめ:Railsエンジニアの今後は?

未経験からRailsエンジニアを目指す場合において大切なことは、以下の3つです。
- Railsエンジニアとして即戦力に近いスキルを磨いておくこと
- 企業側に示すことができるポートフォリオや資格を用意・取得すること
- 転職サイトを活用して、未経験の方も募集している企業さまとのご縁を自ら創るように行動すること
Railsはスピード感を持ったコンテンツ開発を行うことが出来るため、新規サービスの開発などと非常に相性が良く、大企業やスタートアップ、ベンチャーでの採用も多いです。
そのため、Railsエンジニアの需要はこれからも増えると予想されます。
まずは、独学から始めてみたり、転職エージェントに登録したりと、一歩踏み出すところから始めてみるのはいかがでしょうか。それでは、本日はここまで!