牛山くんがネットで何かを見つけたようです。
プログラミングにもいろいろな資格があるんですねぇ
そうですね。意外と知られていませんが、数多くの資格がありますよ
資格を取るとなにかいいことあるの?
なんだか二人ともプログラミングの資格に興味があるようですね。せっかくなので、今回の講義はプログラミングの資格について詳しくお話ししましょうか
というわけで、今回はプログラミングの資格について学んでいきましょう。
プログラミングの資格を取得するメリット
プログラマーには、とくに資格は必要ないと思ってた
ないですよ
えっ? じゃあ、なんで資格なんてものが存在するの?
そうですね……わかりやすい例を出しましょうか。ここに株式会社ネコタがあったとします。猫田さんは社長です。猫田さんは英語ができる優秀な社員が欲しかったとしましょう。次の二人のうち、どちらを採用しますか?
株式会社ネコタに二人の男性が面接に来ました。
僕は英語できますよ。とてもできます。雇ってください
英検1級を持っています。TOEICは900点です。雇ってください
こんなのBさんに決まってるじゃん! Aさんは信用できん。自分で「できる」って言ってるだけだから……
そうですね。プログラミングの資格も、まったく一緒ですよ
就職・転職に有利なプログラミングの資格7選
では、就職や転職で有利になる資格を紹介しますね。資格の中にはプログラミング言語別の資格もあります。資格ならなんでも良いわけではありませんよね。自分の目的に必要な資格を覚えておきましょう
就職・転職に有利なプログラミングの資格①:基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省の国家試験です。情報処理技術者として一定の知識や技能があることを認定しています。情報セキュリティ、ネットワークやデータベースなどの基本的知識や技能、さらには実践的な活用能力が問われる資格です。
プログラミングの資格というより、ITに関する知識全般が問われます。学生の受講者も多いですよ
- 受験料:7,500円(税込)
- 受験人数:約12万人(令和元年)
- 合格率:約25%
- 難易度:2
就職・転職に有利なプログラミングの資格②:応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格です。より実践的で深い知識を求められます。試験では経営や運用に関する問題も出題されるため、将来独立したい人にもおすすめです。
応用情報技術者試験は難易度も高いので、基本情報技術者試験に合格してから取得すると良いでしょう
- 受験料:7,500円(税込)
- 受験人数:約26,000人(令和3年)
- 合格率:約20%
- 難易度:3
就職・転職に有利なプログラミングの資格③:Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、文字通りオブジェクト指向のスクリプト言語「Ruby」の認定試験です。試験の種類は「Silver」と「Gold」があります。
SilverはRubyの基本的な知識、GoldはRubyのプログラム設計を持つことを認定しています。就職や転職で使うのであれば、Silverのみの取得で問題ありません。
Rubyは開発コストが安いのでベンチャー企業でよく取り入れられています。ベンチャー企業でWEBサービスやゲームの開発をしたい人は、取得しておくとアピールしやすいでしょう
- 受験料:16,500円(税込)
- 合格率:非公開
- 難易度:1~2
合格率は非公開なんですか……
残念ながら非公開です。「結構高いのではないか」と噂されていますが、あくまで噂なのでこの記事でも非公開とします
就職・転職に有利なプログラミングの資格④:PHP技術者認定初級試験
PHP技術者認定初級試験は、PHPに特化した知識を問う民間資格です。試験の種類は初級と上級の2種類があります。経済産業省が定める個人指標ITスキル標準(ITSS)に登録されています。サーバーサイドの開発をしたい人におすすめです。
初級のほうなら、プログラミングの資格の中ではかなり難易度が低い資格と言われています
- 受験料:13,200円(税込)
- 合格率:68%(初級)
- 難易度:1(初級)
ここまでの資格の中で、いちばん簡単な資格ぽいですね
初級はそうですね。ただ、上級になると難易度は一気に上がるようです。PHPのスキルを武器にして就職や転職をするつもりなら、初級でも取得しておくと有利ですよ
就職・転職に有利なプログラミングの資格⑤:C言語プログラミング能力認定試験
C言語を駆使して応用プログラムを作成する能力を認定している民間資格です。試験の種類は3級から1級まであります。これからプログラミングを学ぶ方は、3級から取得しましょう。
スキルをアピールできるのは2級以上です。でも、3級もきちんと勉強しないと受かりません
- 受験料:5,200円(税込・3級)
- 合格率:65%程度(3級)
- 難易度:2(3級)
就職・転職に有利なプログラミングの資格⑥:Javaプログラミング能力認定試験
歴史の長いプログラミング言語「Java」の資格試験です。これからJavaを学ぶ人を対象とした3級から、現役のエンジニアやプログラマーの保有レベルを客観的に評価する1級まであります。基本的なアブジェクト指向と、プログラムの作成が認定されます。
javaも難易度は高めですね。たとえ3級でも100時間ほどの学習時間が必要です
- 受験料:5,200円(税込・3級)
- 合格率:65%程度(3級)
- 難易度:2(3級)
就職・転職に有利なプログラミングの資格⑦:Pythonエンジニア認定試験
2017年から始まった、Pythonの技術を認定する資格試験です。2020年現在、資格区分は2種類あります。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する「Python3エンジニア認定基礎試験」と、2020年春より新たにリリースされた 「Python3エンジニア認定データ分析試験」 です。就職や転職のためには「Python3エンジニア認定基礎試験」の取得をおすすめします。
他の試験と比べたら取得しやすいほうですね。難易度は高くありません
- 受験料:11,000円(税込)
- 合格率:77%程度
- 難易度:1
【注意!】プログラミングの資格を取ることだけに固執しすぎるのはNG
やはり何かしらの資格を持っていたほうがいいんですか?
もちろん、ないよりあったほうが就職や転職のときに有利ですよ。ただ、資格を取得するのなら自分が学びたい言語のものにしましょう。「なんでもいいから資格が欲しい」の思考で資格を取ってもあまり意味がありません。あと、資格とは別に製作物で自分のスキルをアピールする方法もあります
ポートフォリオってやつ?
そうそう。ポートフォリオです。よく覚えていましたね
まとめ:プログラミングの資格を取得して就職・転職を有利に進めよう
というわけで、今回は就職や転職に有利になるプログラミングの資格を7つ紹介しました
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- Ruby技術者認定試験
- PHP技術者認定初級試験
- C言語プログラミング能力認定試験
- Javaプログラミング能力認定試験
- Pythonエンジニア認定試験
資格だけではなくポートフォリオも頑張るべし、と……メモメモ
プログラミング学習がきちんとできているか、自分で自分の実力を確かめるために資格に挑戦するのもアリですよ
なるほど。資格取得という目標があれば、毎日の勉強へのモチベーションになりますね