牛山くんと猫田さんは今日も雑談です。
そういえば、なんで牛山くんはプログラミングスクールに行きたいの?
プログラミングスクールは、ポートフォリオへの指導が充実していると思うんですよね
たしかに、プログラミングスクールの中には、ポートフォリオ制作に力を入れているところも少なくないです
そもそも、ポートフォリオってどうやって作るの?
いい質問ですね。では、今回はプログラミング初心者向けにポートフォリオの作り方を紹介しましょうか
簡単にわかる:ポートフォリオって何?
簡単に言うと、ポートフォリオは『過去に自分で作ったもの』です。エンジニアに限らず、多くのクリエイターが自分の実績を証明するために、クライアントや就職希望先に見せるものですよ
エンジニアのポートフォリオは、どういうものがいいの?
クライアントや就職先の企業によって、求めているスキルは違うので一概には言えませんが、具体例を出すとこんなところでしょうか
- 自分で作ったサイト
- 自分で作ったアプリ
- 自分で作ったサービス
アプリ制作の会社だったら、アプリのポートフォリオがあると良いでしょうね
ポートフォリオが求められる理由
んー、でもそんなにポートフォリオって大事なの?
わかりやすいように、たとえ話をしましょうか。ここに株式会社ネコタがあったとします。株式会社ネコタではゲームアプリを作っています。業績が伸びたので、社員を増やすことにしました。猫田社長!今日は、社員面接ですよ!
株式会社ネコタの面接が始まりました。
うむ。では、面接を始める!
アプリ大好きです。未経験ですけど採用してください
仕事として働くのは未経験ですが、自分でアプリを10個作ったことがあります。これが、自作のアプリです
面接終了です。
Bさんを採用します
そうなりますよね。もちろんBさんが持ってきたアプリの出来にもよるとは思いますが、ポートフォリオは経験がない人のスキルの証明になってくれるんですよ
ということは……未経験の人のポートフォリオって、とても大事じゃないですか!
そうなんです。だから、未経験からエンジニアになりたい人は、みんなポートフォリオ制作を頑張るんですよ
ポートフォリオを作るときのポイント
ポートフォリオは、とりあえず作れば良いと言うものでもありません。ここでいくつかポートフォリオを作るときのポイントを紹介します
- 明確な意図があること
- クライアントが求めるスキルが組み込まれていること
- ユーザー目線であること
①:明確な意図があること
ポートフォリオは過去の作品を紹介するわけですが、その作品を作った明確な意図を説明できるのが好ましいです。
- ◯◯のような人の役に立つサービス
- ◯◯のような人に楽しんでもらえるアプリ
◯◯の中身は、具体的であればあるほど良いですよ
②:クライアントが求めるスキルが組み込まれていること
クライアントによって求職者に求めるスキルが異なるのは、よくある話です。求められているスキルをポートフォリオに組み込むと好印象を与えやすいです。
ただし、1つのポートフォリオに無理矢理スキルを詰め込みすぎると、何をアピールしたいんだかよくわからない散漫なポートフォリオになりがちですよね
たしかに……。では、どうすればいいんでしょう?
複数のポートフォリオに、アピールしたいスキルを分散させればいいんですよ
たとえば、AのポートフォリオではBのスキルをアピールします。それとは別にCのポートフォリオを見せて、別のスキルがアピールする感じです。クライアントによって求められるスキルが違うのなら、見せるべきポートフォリオは当然変わります。だから、ポートフォリオはいくつも作るべきなんですよ。
③:ユーザー目線であること
あと、やはりユーザー目線に立っているポートフォリオだと評価されやすくなります。実際にアプリやサービスがリリースされたときの『わかりやすさ』や『使いやすさ』を意識できているか……ここはよく見られていますよ
より良いポートフォリオを作るためには?
頑張って作ったポートフォリオ。「ここで完成!」としたい気持ちはわかりますが、より良いものにしていく意識も大切ですよ
どうすれば、ポートフォリオはもっと良くなるんですか?
いちばん良いのは、誰かに見てもらうことですね。そして、添削してもらうんです
一部のプログラミングスクールにはポートフォリオの添削がサービスに組み込まれていますが、スクールに通える人ばかりではありませんよね。スクールに通えない人向けにポートフォリオ添削サービスなんてものもあります。
ポートフォリオ添削サービスは企業でやっているところもあれば、個人でやっているところも。また、転職支援サイトでポートフォリオを見てもらえることもあるようです。
第三者に見てもらえるのは良いと思うのですが、お金がかかるんですよね?
ポートフォリオ添削サービスの中には高額なサービスもありますね。でも、探せば数千円でやってくれるところもありますよ。無料のサービスもあるのですが……無料で動く企業には何かしらの裏があるので、私はおすすめしません
駆け出しエンジニア向け『ポートフォリオの作り方』:まとめ
というわけで、今回はポートフォリオの作り方を簡単に紹介しました
ポートフォリオは、なかなか奥が深いですね
誰かに見てもらうのが大事なんだね
添削サービスを利用するのも良いですが、身近な人に見てもらうだけでも改善箇所は見えてきますよ。「もっとこうしたほうがいいよ」と言ってくれる人が身近にいるのなら、素直に聞き入れる姿勢も大切ですね