猫田さんがなにやら頭を抱えています。
エラーが出たんだけど、英語で書いてあって意味がわからない……
ちょっと見せてください。あー これは単純なミスですね。ここをこうして……と、ハイ解決しましたよ
おおおおおお、牛山くん、君はすごいな
エラーの内容が英語で書いてあったから、そのとおりにやっただけですよ
それだよなー 英語がわからないとプログラミングは不利なんじゃないかなぁ
そんな話をしているとキャニット先生がやってきました。
たしかに英語が苦手だと、プログラミングは不利かもしれませんね
やはりそうかー
せっかくなので、今回はプログラミングに必要な英語力についてお話ししましょうか
というわけで、今回はこれからプログラミングを学ぶ人や現在学んでいる最中の方に向けて、プログラミング学習に必要な英語力について解説します。
プログラミング学習に英語力が必要な理由
英単語を知っているだけでも学習がはかどる
そもそもIT業界全般では、英語や英単語が主に使用されています。英単語の意味を知っているだけでも、プログラミング学習が吸収しやすいんですよ
たとえば、どんなものですか?
たとえば、CSSにはheightとwidthのプロパティがありますよね。heightは高さ、widthは幅をそれぞれ表す英単語ですが……これらを最初から知っていたら「heightだから高さを指定するんだろうな」と自然と想像がつくんですよ。これは大きなアドバンテージです
プログラミング中によく使う英単語の意味を知っているだけでも有利なんだね。なるほどー
エラーは英語で表示される
さっき二人が話していたのはエラーですよね。エラー表記は英語で表示されるので、英語がわかればエラー内容やエラーの解決方法もわかりやすいです
たしか、このようなエラー画面でしたね。最後に「;」がついていないだけのものでした。そういう内容が英語で書いてあるんですよ
英語がわからないときは、翻訳ソフトにかければわかるのかな?
それも1つの手ですよ。たとえば、さっきのエラーのお知らせの英文を翻訳ソフトにかけるとこうなります
おおおお、これならなんとなくわかるね
どのような場面で英語力が必要になる?
①:プログラミング学習の段階
プログラミングの学習最中は、そこまで高度な英語力を求められるわけではありません。何故なら、必要な情報は書籍やネットなどで日本語に翻訳されている場合が多いからです
僕もそこまで英語が堪能なわけじゃありませんよ。猫田さんより、ちょっとはマシなくらいです。Google翻訳のお世話になることも多いです
そうですね。手間と時間はかかりますが、Google翻訳でなんとかなるケースは多いです
②:新しい情報を得るときには英語力が必要
ただし、最新の情報に関しては英語が原文であることがほとんどです。大事な情報はいずれ翻訳されるでしょうが、どうしてもタイムラグがありますよね
日本語で読める頃には、最新情報ではなくなっているのかー
人よりも早く最新の技術を身につけたいのなら、やはり英語力があったほうが有利ですよ
③:英語力を求める企業も多い
プログラミング学習云々の前に、そもそもIT業界の企業はグローバル化に力を入れているところも少なくありません。社内の公用語が英語の企業もあります。そのような会社では英語力がないと、仕事に大きな影響があるでしょう
英語力を身につけるメリット
英語力を身につけるメリットを3つにまとめたので、1つずつ紹介しましょう
英語力を身につけるメリット①:エラーを解決するスピードが速くなる
エラーメッセージそのものが、英語の文章や英単語の羅列を基準にして作られているため、英語力があるほど早くエラーを解決できます。プログラマとしての知識がある程度蓄積されるまでは、開発ツールに出てくる日本語のヘルプを読むよりも英語のエラーメッセージを読んだほうが早く解決できることも少なくないでしょう。一方、まるで英語がわからないと日本語の翻訳に頼るしかありません。
英語力を身につけるメリット②:国内外で活躍の場を見つけられる
英語力があれば、活躍の場を日本だけに絞る必要はありません。世界市場のさまざまな案件に対応できるからです。活躍の場の選択肢が広がります。
英語力を身につけるメリット③:年収アップにつながる
プログラミングスキルに加えて英語のスキルがあれば、より希少価値の高い人材になれるのです。日本には英語ができるエンジニアがほとんどいないので、とくに外資系企業からのニーズは高いです。
同じスキル・同じポジションでも、外資系の企業は日本企業よりも高年収を提示されることがほとんどです。これは大きな魅力ですね。また、外資系企業ならスキルを磨けば磨いただけ年収にも反映されやすくなります。
つまり、プログラミングスキルと英語力を身につけて外資系企業で働けば、儲かるってことかー
プログラマーに求められる英語力
英語力が必要なのはわかりましたが、どのくらいの英語力があればいいのでしょう?
そんなに高いレベルを求められるケースは稀です。英語で会話ができたら申し分ありませんが、英文の解釈ができれば困らないケースがほとんどですよ
プログラマに求められる英語の多くは英文解釈と英作文です。仮に海外の方とのやり取りがあっても、メールもしくはチャットでのやり取りでしょう。実際に会話をする必要がある場面はそう多くありません。
じゃあ、Google翻訳を使いこなせればなんとかなるかも
極論するとそうですね。ただ、プロパティなどで頻繁に目にする英単語に関しては、元の意味を知っておいたほうがいいですよ。そのほうが学習効率が上がりますから
プログラマーに必要な英語力:まとめ
というわけでプログラマーに必要な英語力について、今回は解説しました
プログラミングの勉強と英語の勉強を並行させるのは、さすがに難しいですからね。なるべくGoogle翻訳で乗り切りたいです
でも、プログラミングスキルと英語スキルを高めて、金持ちになるのは悪くないよなぁ
どこまで英語力を上げるのかは皆さんにお任せしますが、最低でも英語に苦手意識を持たないことは大切ですよ。苦手意識さえなければ、あとは翻訳ソフトでなんとかなりますから