今回からPHP学習の基礎編がスタートします。
二人とも準備が整ったようなので、いよいよPHPの基礎編の授業に入りましょう
いよっ! 待ってました!
基礎編では実際にPHPのプログラミングを始める際のルールやスキルを具体的に紹介していきます。
初回は何を学ぶんですか?
今回は『変数』を学びます
変数……
変数?????
PHPの学習:変数ってなに?
「変数」を理解してプログラミングをやりやすくしよう
変数とは、簡単に言えば「様々な数値や文字列などを入れておく箱」です。目の前に大きな箱をイメージしてください。
イメージしました!
箱の中にはたくさんのデータが入っています。そして、それらのデータを使いたいときに、箱を呼び出します。すると、箱の中に入っているデータを使えるようになります。
先生! さっそく意味がわかりません
そうなんですよねぇ。変数は、なかなかイメージしづらい部分なんです。でも変数はPHPに限らずどのプログラミング言語でも必要なことなので、しっかり覚える必要があります。ゆっくりで良いのでついてきてくださいね
そもそも、なんでそんなことをするの?
変数を使う理由
PHPに限らずプログラムを構築する際には、同じ値や文章などを何度も使用するのは当たり前のことです。ただ、何回も同じ値や文字列を入力するとバグやエラーの原因となってしまいます。
たしかに、コードの打ち間違いが起こりやすくなりますよね
そうなんです! そこで変数の出番です。 変数を使うと工程を圧倒的に減らせるので、バグやエラーが起こりにくくなるんですよ。 つまり、いろいろな手間を省くために変数を使うと考えると良いです
なるほどー 楽をするために変数を使うのか
ただし、1つのコンテンツを作成する際に使用する変数は、膨大な数になります。きちんと管理していないと、どの変数に何のデータを入れたのか分からなくなりますので、その点には注意が必要です。
変数を使った場合と使わない場合の具体例
実際に変数を使った例を紹介すれば、わかりやすくなりますよ
まずはこちらの画像を確認してください。
こちらの画像は「PHP入門7:PHPで「Hello World」を表示させよう」で作成したプログラミングの画像です。
こちらでは「Hello World」という文字列をechoという命令によって直接的に表示させるという処理を行っています。つまり、変数は使っていません。
この処理を、変数を用いたものに変更してみましょう。
こちらの画像の出力結果については、先ほど紹介した画像と変わりないです。
しかし、プログラミングの内容を見ると、「name」という変数の中に「Hello World」という文字列が入れられていて、echoによってnameの中身が表示されるようになっています。
変数の中身を入れ替えてみよう
続いて、変数の中身を入れ替えてみましょう。
前回作成したプログラミングを変更します。
こちらも、前回の学習内容の中で応用編として紹介した内容です。この3つの文章を1つの変数だけ使ってプログラミングしていきます。
こちらの画像では、使用している変数は「name」のみですが、nameの中身を入れ替えることによって3つの文章を表示しています。
PHP学習:変数を使う際のルール
PHPの変数には、変数名に関するルールがあります。 代表的な4つのルールを紹介しますね
- 必ず$(ドルマーク)から始まる
- 使える文字は半角の英数字と_(アンダースコア、またはアンダーバー)
- 大文字と小文字は区別される
- $の直後に数字を使用することは出来ない
PHP変数のルール①:意外と多い$マークの付け忘れ
PHPにおいて変数を表すのは$マークとなっていますが、この$マークを付け忘れてしまうミスはベテランにも多いです。
$マークをつけ忘れるとエラーとして表示されます。
エラー表示されるので、見つけやすいミスですね
PHP変数のルール②:使える文字の種類について
PHPの変数名に使用出来る文字は「半角英数字」と「半角の_(アンダースコアまたはアンダーバー)」だけです。
意外と半角と全角の違いに気づかないことは、多いですよね
そうなんですよ。だから、思い通りにプログラムが動かないときは、まっさきに全角文字が混じっていないか、疑う癖をつけておくと良いですよ
PHP変数のルール③:見つけにくいミスの一つでもある大文字と小文字の変数
PHPでは、大文字と小文字で別の変数で扱われます。たとえば「$name」と「$Name」は別の変数です。
このミスは、1人でプログラミングをしているときには起こりにくいです。でも、複数人がプロジェクトに参加していると起こりやすいので注意してください。
PHP変数のルール④:使うことの出来ない変数名の例
PHPでは、「半角の英数字」と「_」を変数名として使用することが出来ますが、一部例外があります。
例外とは「$マークの直後に数字で名前をつけること出来ない」ことです。
例えば、「$name_01」や「$NaMe_name」というような変数名は問題ありませんが、「$01_name」や「$0_name」のような変数名には出来ません。
実際に変数を使ってプログラミングをしてみよう
では、ここまでの学習内容をもとにプログラミングをしてみましょう
ほんの少しだけ応用編となりますが、テストのような形で自分でコードを書いてみてください。
テストプログラミング内容
- 変数を使って文字列を表示する
- 変数名には「大文字」と「小文字」を使用する
- 変数名は「半角の英字」と「半角の数字」と「_」を使用する
- 自分の名字と名前を分けて、2つの変数で表示させる
それでは、プログラミングをスタートさせてください。
二人とも準備はよろしいですか?
最終的に自分の名前が表示されればいいんですよね。テスト、頑張りますよー
ひぃいいいいいいいいい!
テストの答え合わせ
さて、そろそろできましたかね? 下の画像のようにプログラミングできていれば正解です
変数とechoをまとめる方法
先ほどのプログラミングでは、変数の直後にechoで表示させる処理をしました。その方法とは別に、変数とechoをまとめる方法もあります。
このように処理することも可能なので、自分の好みの方法を選択すると良いでしょう。
こっちのプログラムも正解なんでしょうね
まとめ:PHPの変数を学びました
今回は、PHPにおける変数の使い方やルールなどについて紹介しました。
はい。というわけで、今回の講義ではPHPの変数を学びました。 実践的な内容になりましたが、二人ともどうでしたか?
難しいよー
僕はなんとか理解できましたが、やっぱり何度も自分でコードを書かないと慣れなそうですね
PHPでは変数を使うことが頻繁にありますので、ルールや使い方は忘れないようにしたいですね。そのためには、やはり何度もコードを書くのがいちばんです
次回の講義では、変数と同じように使用頻度の高い「配列」を紹介します。