今回はPythonの組み込み関数について解説します。
組み込み関数を使えるようになると、Pythonで様々な高度な処理が書けるようになります。
今回は代表的な組み込み関数のみを紹介していきます。
組み込み関数の基本的な使い方をぜひマスターしてみてくださいね。
Pythonの組み込み関数とは?
Pythonの組み込み関数とは、Pythonに標準で用意されている関数のことです。
関数とは、特定の処理がひとまとめにされたもののことです。
関数に値を渡すと、特定の処理を自動で行ってくれ、その結果を返してくれます。
組み込み関数を使うことで、複雑な処理もわざわさ自分で書かなくて済むようになります。
また、ソースコードの量が減ります。
どんなアプリでも組み込み関数は必ず使われているのです。
printも組み込み関数の1つ
実は今まで文字列を表示するときに使っていた「print」も、組み込み関数の1つでした。
print(“Hello World!”)と書くことで、「Hello World!」という文字列が表示されます。
print関数は()の中に文字列を書くことで、その文字列を表示させられるのです。
ちなみに関数の()の中に書くデータを「引数」と呼びます。
関数は引数を指定することで、そのデータを使って処理を行ってくれるのです。
Pythonの代表的な組み込み関数
Pythonの代表的な組み込み関数を紹介します。
- abs:絶対値を取得する
- min:一番小さい要素を取得する
- max:一番大きい要素を取得する
- len:文字列の長さを取得する
- round:値を四捨五入する
- sum:合計値を取得する
組み込み関数にはまだまだたくさんの種類がありますが、ひとまずこれらの使い方を覚えましょう。
全ての組み込み関数を一気に覚える必要はありません。
abs:絶対値を取得する
abs関数を使うことで、絶対値を取得することが可能です。
○コード例
number = -3
print(abs(number))
○実行結果
absの()に数値を入力します。
ここでは「-3」を入力していますね。
abs関数によって絶対値が導き出され「3」と表示されています。
Pythonで図を描く場合などに、abs関数は用いることがあります。
min:一番小さい要素を取得する
min関数を使うことで、配列の中から最も小さい値を表示することが可能です。
○コード例
number = [4,7,3,1]
print(min(number))
○実行結果
min関数の()内にnumberという配列を入力しています。
配列の中で最も小さい値は「1」ですので、min関数によって1が表示されています。
min関数はエクセルにもあるので、分かりやすいのではないでしょうか。
max:一番大きい要素を取得する
今度は逆に、配列の中から最も大きい値を表示する方法です。
max関数というものを使います。
○コード例
number = [4,7,3,1]
print(max(number)
○実行結果
max関数によって、number配列で一番大きい「7」が表示されました。
min関数とmax関数はセットで覚えておきましょう。
len:文字列の長さを取得する
続いて文字列の長さを取得する関数を紹介します。
len関数を使うことで、文字列の長さが分かります。
○コード例
text = "apple"
print(len(text))
○実行結果
上記では「apple」という文字列の長さを表示しています。
今回は5文字なので「5」が表示されていますね。
round:値を四捨五入する
小数点を四捨五入する方法を紹介する方法を紹介しましょう。
○コード例
number = 4.8721
print(round(number))
○実行結果
四捨五入する場合はround関数を使います。
「4.8721」が整数に四捨五入され「5」と表示されました。
整数に四捨五入する場合は、単にround関数を使えばOKです。
今度は、四捨五入して小数第1位まで求める方法をみていきましょう。
○コード例
number = 4.8721
print(round(number,1))
○実行結果
round関数の2番目の引数(第二引数と呼びます)に「1」を入れています。
すると、小数第1位まで求めることができるのです。
小数第2位まで求める場合は「2」を入れてください。
sum:合計値を取得する
最後にsum関数によって配列の合計値を取得する方法を解説します。
○コード例
number = [4,7,3,1]
print(sum(number))
○実行結果
sum関数の引数にnumber配列を入れています。
配列の値の合計値である「15」が表示されています。
また、sum関数は第二引数を指定することも可能です。
○コード例
number = [4,7,3,1]
print(sum(number, 2))
○実行結果
sum関数に第二引数に「2」を入れています。
こうすることで、配列の値の合計値である「15」に「2」をプラスした値を出力することができるのです。
まとめ
本記事ではPythonの代表的な組み込み関数の使い方を解説しました。
それぞれの組み込み関数がどういった役割を果たしているのか、お分かり頂けたかと思います。
組み込み関数を使うことで、複雑な処理もたった一行で書き表すことができます。
組み込み関数には他にもあり、それらはPythonの公式サイトで確認することが可能です。