Pythonで改行コードを出力・削除・置換する方法を解説!

Python入門

Pythonの改行コードがよく分からず、学習に詰まっている方も多いのではないでしょうか。

改行コードに関しては意外と難しいことも多く、初心者を困らせることもあるでしょう。

本記事ではPythonの改行に関することについて詳しくまとめました

改行コードを出力したり削除したりする方法について解説しています。

Pythonの改行出力に関することまとめ

Pythonの改行に関することで、よく疑問に思うことが多いものについてまとめました。

次の4つの項目について解説していきます。

  1. 改行コードで改行を出力する
  2. トリプルクォートで改行を出力する
  3. 文字列後の改行を出力しない
  4. ソースコード内でのみ改行を出力する

1)改行コードで改行を出力する

改行コードを出力し文字列内で改行を行いたい場合は、次のように行います。

○コード例

text = '改行\nテスト'
print(text)

○実行結果

「\n」と記述することによってそのタイミングで改行が行われます。

ただし、「\n」はMacの改行コードとなっており、Windowsの場合は「\r\n」が使われます。

そのためWindowsのパソコンを使っている場合は、次のように記述しましょう。

○コード例

text = '改行\r\nテスト'
print(text)

○実行結果

MacなどのUnix系では\n、Windowsでは\r\nが改行コードになります。

ただ、エディタによっては改行コードを選択できる場合もあります。

改行が上手くいかない場合は、使っているエディタの改行コードを確認してみましょう。

また、print関数に関しては【入門編2】Pythonで文字列を表示させてみようにて詳しくまとめてありますので、こちらも参考にしていただけると文字列出力に関する理解が深まります。

2)トリプルクォートで改行を出力する

次に、ソースコード上での改行を出力結果でも反映させる方法を解説します。

トリプルクォートで文字列を囲うことで、ソースコードでの改行がそのまま出力結果にも反映されます。

トリプルクォートは具体的には次のように使用します。

○コード例

text = '''改行
が
正しくされています'''
print(text)

○実行結果

上記のように『”’』で文字列を囲むことによって改行が反映されます。

3)文字列後の改行を出力しない

Pythonのprint関数では文字列後に改行を出力する仕様になっています。

○コード例

text = 'Hello World!'
print(text)

○実行結果

しかし、場合によっては最後に改行を出力したくない場合もあるでしょう。

改行を出力したくない場合は、print関数の第二引数を使います。

第二引数に『end=”』と記載することで、改行をなくすことが可能です。

○コード例

text = 'Hello World!'
print(text, end='')

○実行結果

実行結果を見て分かる通り、改行がなくなりました。

また、『end=”』に何か文字列を指定することで、改行コードをその文字列に変更することも可能です。

たとえば、以下のように『end=’%’』と記述することで、改行の変わりに「%」を出力できます。

○コード例

text = 'Hello World!'
print(text, end='%')

○実行結果

文字列を特定の記号で区切るようにしたい場合などに便利なので、覚えておくと良いでしょう。

4)ソースコード内でのみ改行を出力する

次に、ソースコード内でのみ改行を出力する方法を解説します。

『”’』で文字列を囲むことによって、ソースコードでの改行が出力結果にも反映されるようになります。

ただ、場合によっては「ソースコードで改行したいが出力結果ではしたくない」という場合もあるでしょう。

たとえば、長い文章を改行することでソースコードの可読性を高めたい場合などです。

この場合、普通に改行してしまうとエラーが出力されてしまいます。

○コード例

text = 'Hello 
World!'

○実行結果

この場合は、『\』を使ったうえで改行することによって解決します。

○コード例

text = 'Hello \
World!'
print(text)

○実行結果

上記のように記述することで、ソースコード上では改行したにも関わらず、出力結果では改行されないようにすることができます。

Pythonで改行コードの削除・置換を行うには?

他ファイルの改行コードを削除したい場合も多くあります。

そこで、Pythonで改行コードの削除・置換を行う方法についても解説します。

  1. 改行コードを削除する
  2. 改行コードを置換する

1)改行コードを削除する

まず、改行コードを削除する方法について解説します。

改行コードを削除したい場合は、replaceメソッドを使います。

replaceメソッドについて詳しく知りたい方は【初級編4】pythonで文字列を置換する様々な方法を学ぼうを参考にしてください。

replaceメソッドを使って次のように記述します。

○コード例

text = "Hello \n world!"
print(text.replace("\n", ""))

○実行結果

第一引数に改行コードを指定することで、改行を消すことが可能です。

2)改行コードを置換する

続いて、改行コードを他の文字列に置換させる方法について解説します。

置換させる場合もやはりreplaceメソッドを使います。

○コード例

text = "Hello \n world!"
print(text.replace("\n", "%"))

○実行結果

上記のコードではreplaceメソッドの第二引数に『%』を指定することによって、改行コードを『%』に置換することができています。

まとめ

本記事ではPythonで改行コードを操作する方法についてまとめました。

改行コードが入っていなかったり削除されていなかったりすることで、出力結果が正しくならなくなってしまうことは多くあります。

改行コードが入らないことがシステム全体のエラーに繋がってしまうこともあります。

改行コードの扱い方に関してはこの機会にしっかりマスターしましょう。

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Python入門
【この記事を書いた人】
谷津弘樹

某自社開発のIT企業に勤めていた元webプログラマーです。主にサーバーサイド側を担当し、phpを使った開発経験があります。現在は退職しフリーランスライターとして活動中。IT系の記事を主に執筆し生計を立てています。

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