今回はPythonで複数のデータを扱っていきます。
data = “太郎”
実は変数には、複数のデータをまとめて入れることも可能なのです。
複数のデータをまとめて入れるときは「リスト」というものを使います。
本記事では、リストの使い方や操作方法について解説していきます。
Pythonのリストとは?
リストとは、複数のデータをまとめて管理するためのものです。
リストは以下のように[]で囲って、まとめるデータをカンマ区切りで記入します。
number = [1,2,3,4]
このように記述することで、numberというリストが作成でき、中に4つのデータを格納できます。
リストを使うことで、ソースコードの行数を大幅に削減することが可能です。
たとえば、リストを使わないと以下のような書き方になってしまいます。
number1 = 1
number2 = 2
number3 = 3
number4 = 4
これではソースが見にくくなりますよね。
データが4つだけならまだしも、100とか1000とかになるとかなりソースが長くなります。
また、変数をたくさん作ることになり、後で管理が大変になります。
このようなソースを書かないために、リストが存在するのです。
Pythonの複数データ(リスト)を実際に使ってみる
それではPythonのリストを使って複数データを作成してみましょう。
ここではリストに関して、以下の順番で解説していきます。
- リストを作成して表示する
- リストの要素数をカウントする
- リストの要素を入れ替える
- リストに要素を追加する
- リストから要素を削除する
- リストの要素を検索する
これらのやり方を習得すれば、ひとまずリストの基本はOKです。
リストを作成して表示する
リストの内容を丸ごと表示したい場合、次のように書けば良いだけです。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
print(number)
=====コード例=====
○実行結果
いつもの通りprintを使って、変数の中身を表示するだけです。
リストのデータから1つだけを表示したい場合は、次のように書きましょう。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
print(number[1])
print(number[3])
=====コード例=====
○実行結果
number[1]、と書くことで左から2番目の「2」が取り出せました。
[]に取り出したいデータの番号を書くことで、そのデータのみが取り出せます。
注意点ですが、プログラミングでは数を数える場合、1から数えるのではなく、0から数えるのが普通です。
なので[1]と書くと、1番目ではなく2番目のデータが取り出せるのです。
同じく、number[3]と書くと左から4番目の「4」が取り出せます。
プログラミングでは、数は「+1される」というように覚えておきましょう。
リストの要素数をカウントする
リストに何個のデータが入っているか、カウントする方法です。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
print(len(number))
=====コード例=====
○実行結果
データ数をカウントする場合「len」を使いましょう。
今回はnumberにデータが4つ入っていたので「4」と表示されました。
リストの要素を入れ替える
予め作成されたリストの要素を入れ替える方法をみていきましょう。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
number[1] = 5;
print(number)
=====コード例=====
○実行結果
まず、numberというリストが作成されています。
次の行で、numberの1番目のデータである「2」を「5」に入れ替えています。
このように記述することで、リストの要素を入れ替えることが可能です。
リストに要素を追加する
リストに要素を追加する場合をみていきましょう。
要素を追加する場合「append」というものを使います。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
number.append(5)
print(number)
=====コード例=====
○実行結果
変数名の後ろに「.append(5)」と書かれています。
appendは「メソッド」と呼ばれており、変数名の後ろに「.メソッド名()」とつけることで、使用可能です。
appendは()の中に数値を入れることで、リストにその数値を追加できます。
上記の例ではリストの一番後ろに「5」が追加されていますね。
リストから要素を削除する
リストから要素を削除する場合は「remove」というメソッドを使いましょう。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
number.remove(4)
print(number)
=====コード例=====
○実行結果
removeもappendと使い方はだいたい同じです。
appendは()の中に数値を入れることで、その値をリストから削除できます。
上記の例ではリストの「4」が削除され、「1,2,3」のみとなっています。
リストの要素を検索する
最後にリストの要素を検索する方法を解説します。
リストの中に、特定のデータが入っているか、確認したい場合があります。
=====コード例=====
number = [1,2,3,4]
print(3 in number)
=====コード例=====
○実行結果
要素を検索場合は「{検索したい数値} in 変数名」と書きます。
数値がある場合は「True」を、ない場合は「False」を表示してくれます。
上記の例では{検索したい数値}は「3」です。
「3」はnumberの中にありますので、「True」が表示されていますね。
まとめ
本記事では、複数データについて解説しました。
リストを使って複数データをどのように管理するかお分かり頂けたでしょうか?
リストをマスターすればソースを読みやすく書くことが可能です。
辞書型とタプル型も、リストと同じく複数データを管理するものですが、少し形式が違っているので、そのあたりに着目して紹介していきます。