【入門編9】Pythonのfor文、while文を使ってループ処理を書こう

Python入門

今回はPythonのfor文、while文について解説します。

for文とwhile文はループ処理を書く場合に利用するものです。

ループ処理を書き方が分かれば、同じ処理を1万回やらないといけない場合も、たった2行で書くことができます。

ループ処理のやり方は必ず覚えておいて欲しいです。

また、for文とwhile文の違いについても着目しながら、お読み頂けると幸いです。

Pythonのfor文の基本的な使い方

Pythonのfor文を使うことで、同じ処理を繰り返す場合に、数行で書き表すことができます

たとえば「Hello World」と3回表示する場合、次のように書くと、長くなってしまいます。

print("Hello World")
print("Hello World")
print("Hello World")

for文を使うことで、これを短くできるのです。

それでは、for文の基本的な使い方をみていきましょう。

以下の項目に分けて解説していきます。

  • for文で繰り返し処理を行う
  • break文で処理を中断させる
  • continue文で処理を飛ばす

for文で繰り返し処理を行う

for文は最も基本的な、数字を1からループ処理で出す方法を紹介しましょう。

○コード例

for number in range(7):
    print(number)

○実行結果

上記のコードは、0から6まで順番に表示しています。

range関数はfor文とセットで利用します。

「for 変数名 in range(n)」と書くことで、0からn-1までの数値を順番に表示するのです。

これがfor文も最も基本的な使い方です。

今度は、0からではなく、3から表示する方法をみていきましょう。

○コード例

for number in range(3, 7):
	print(number)

○実行結果

上記のようにrange(3,7)と書くことで、3から6までに数値を表示できます。

このようにrange関数とfor文を使うことで、数字を順番に表示できるのです。

break文で処理を中断させる

続いて、for文の処理をbreak文で中断させる方法をみていきましょう。

○コード例

for number in range(7):
	print(number)
	if number == 4:
		break

○実行結果

for文の下には、ループ内で処理が書かれています。

printで数値を出力した後、if文で数値が4かどうか、の判定を行っています。

数値が4の場合「break文」によって、処理が中断され、ループから脱出します。

よって、表示が4で止まるのです。

このようにbreak文を使うと、処理を途中で中断させられることを覚えておきましょう。

continue文で処理を飛ばす

つづいてcontinue文を使って、ループ処理を1つ飛ばす方法を解説します。

○コード例

for number in range(7):
    if number < 5:
        continue
    print(number)

○実行結果

if文によって、数値が5より小さいかどうかの判定を行っています。

5より小さい場合、continue文によって、その後のfor文内の処理が飛ばされます

よって、5より小さい数値がprintによって表示されず、5から表示されるようになっています。

このようにcontinue文を使うと、処理を飛ばすことが可能です。

Pythonのwhile文の基本的な使い方

続いてPythonのwhile文の使い方を紹介します。

while文もfor文同様、ループ処理を書く場合に使います。

ただ、while文とは少し書き方が異なる点に注意しましょう。

以下の項目に分けて、while文の書き方を解説していきます。

  • while文で繰り返し処理を行う
  • while..else文で繰り返した後の処理を行う

while文で繰り返し処理を行う

while文で先程同様0から7まで表示してみましょう。

○コード例

number = 0
while number < 7:
	print(number)
	number = number + 1

○実行結果

while文は、numberが7より小さい場合より、while文内の処理を実行させます。

上記ではまずnumberに0が代入されています。

0は7より小さいので、while文の処理が動きます。

printで0が表示され、その後numberは+1され、1に増えました

1は7より小さいので、またwhile文内の処理が動きます。

……このようにwhile文は条件式に当てはまる限り、永遠に処理をループさせます。

while文内でnumberはどんどん増え、やがて7になったとき、条件式に当てはまらなくなるので、処理が終了します。

これがwhile文の基本的な書き方です。

全く同じ処理をfor文で書くと次のようになります。

○コード例

for number in range(7):
    print(number)

○実行結果

for文の場合numberの初期化がいらない点と、「number = number + 1」と書かなくても、自動的に増えていくことに注目してください。

このようにfor文とwhile文は書き方が異なるのです。

while..else文で繰り返した後の処理を行う

続いて、while..else文で繰り返した後の処理を書く方法を解説しましょう。

○コード例

number = 0
sum = 0
while number < 7:
    sum = sum + number	
	number = number + 1
else:
    print("合計:" + str(sum))

○実行結果

先程同様、while文によって、ループ処理が行われています。

今回はsumという変数が使われています

sumはwhile文内で、numberの数値の文だけ、どんどん増えています。

ループ処理が終了した後、else文が動き、sumが出力されます。

sumはnumberの数値を合計した値になることを確認してください。

このようにwhile..else文を使うことで、ループ処理終了後の処理を書くことが可能です。

まとめ

本記事ではPythonのfor文、while文について解説しました。

ループ処理の方法がお分かり頂けたかと思います。

for文もwhile文も同じループ処理ですが、書き方が微妙に異なる点に注意しましょう。

次回はPythonの組み込み関数について解説します。

ここまでくればあと一歩です。

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Python入門
【この記事を書いた人】
谷津弘樹

某自社開発のIT企業に勤めていた元webプログラマーです。主にサーバーサイド側を担当し、phpを使った開発経験があります。現在は退職しフリーランスライターとして活動中。IT系の記事を主に執筆し生計を立てています。

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