最近、IT業界内での求人ではインサイドセールスという言葉をよく目にしますが、IT業界未経験の方にはインサイドセールスがどのような職種なのか、よくわからないかもしれません。
この記事ではこれからIT業界で働きたいと考えている方に向けて、インサイドセールスという職種を紹介していきます。業界未経験でもIT業界に転職したいのなら、是非この記事の内容をお役立てください。

インサイドセールスの仕事内容
インサイドセールスは営業部門の一部であり、主に電話やオンラインツールを使って顧客との商談を進める営業のことを指します。
新規顧客の開拓、既存顧客のフォローアップ、製品やサービスの紹介、価格交渉、契約の締結などが、インサイドセールスの主な仕事です。従来のフィールドセールスに比べて営業活動の多くをオンラインで行うため、顧客とのコミュニケーションがリアルタイムで行われることが多い特徴があります。

高まる需要
インサイドセールスはフィールドセールスよりも効率的に営業できるため、近年ではインサイドセールスを活用する企業が増加しています。
インサイドセールスの需要は近年高まっています。とくに、新型コロナウイルス感染症の影響により、テレワークの推進やオンライン営業の重要性が高まり、インサイドセールスの需要が増加しました。また、インサイドセールスの導入は企業にも経費削減のメリットが大きいため、今後も拡大することが予想されています。
更にグローバル化が進む中で海外展開を目指す企業も増えています。インサイドセールスは海外顧客とのコミュニケーションにも活用されるようになっているのです。
IT業界未経験でもインサイドセールスになれる?
インサイドセールスはIT業界の中でも、比較的未経験者を採用している職種です。その理由は、他業種の経験が役立つことが多いから。とくに営業経験がある方は、インサイドセールスとしても活躍しやすいです。

ただ、IT未経験からいきなり転職をするのは不安を感じる方も多いでしょう。それなら、WorxのようなITスキルを学びながら転職支援してくれる新しいサービスを利用すれば、安心です。IT業界への転職を「未経験だから」の理由で諦めないでください。Worxに関して詳しく知りたい方はこちら。
インサイドセールスに必要なスキル

インサイドセールスに必要なスキル①:コミュニケーション能力
顧客とのコミュニケーションがリアルタイムで行われるため、インサイドセールスには優れたコミュニケーション能力が必要です。顧客のニーズを正確に把握する力、適切な対応などが求められます。
インサイドセールスに必要なスキル②:セールススキル
インサイドセールスはいわば営業活動の多くをオンラインで行うため、顧客の反応を的確に把握し、適切なアプローチを行う必要があります。商談のノウハウや製品やサービスを提案するスキルが必要です。

インサイドセールスに必要なスキル③:テクニカルスキル
オンラインツールを使用して商談を進めるため、インサイドセールス担当者にはコンピューターやインターネットの知識が必要です。また、製品やサービスに関する知識も必要です。
インサイドセールスに必要なスキル④:チームワーク能力
インサイドセールスはときにフィールドセールスと連携して業務を進めることもあります。ちなみにフィールドセールスとは、会社から出て営業を行う「外勤営業」のこと。
インサイドセールス担当者が顧客との関係を築き、フィールドセールス担当者が実際に顧客の元に出向いて商品やサービスを実際に見てもらう営業も多いのです。この連携を成功させるために、インサイドセールス担当者にはチームワーク能力が必要とされています。
インサイドセールスとして働くメリット

インサイドセールスのメリット①:オフィスで働ける
インサイドセールスは主にオンラインツールや電話を使って商談を進めるため、基本的にはオフィスで働きます。そのため「外回り」という概念がなく、オフィスで働きたい方には良い環境です。
また、オンライン環境さえあれば自宅での勤務を認めている企業もあります。そのような企業で働ける場合、通勤のストレスからも解放されますし、プライベートを充実させやすくもなるでしょう。

インサイドセールスのメリット②:成果に応じた報酬が期待できる
成果に応じた報酬が期待できることが多いのが、インサイドセールスの特徴でもあります。頑張れば頑張った分だけ収入として返ってくるのは、大きなやりがいになるでしょう。
インサイドセールスのメリット③:グローバルなビジネスに参加できる
扱う商品やサービスによってはグローバルなビジネスに参加できる可能性もあります。ただし、このメリットが得られる企業は限られていますので、転職前に確認が必要です。このような企業で働ける場合は、世界中の顧客とコミュニケーションを取り、グローバルな視野を持つことができます。
年収の目安

日本企業でインサイドセールスとして働く場合の年収の目安は、以下のとおりです。

ただし、企業によってはインセンティブなどのボーナスがあるので、その場合はより大きな年収を得られる可能性もあります。
インサイドセールスとして働いた後のキャリアアップ先

キャリアアップ先①:マネジメント職
インサイドセールスでの経験を積めば、マネジメント職に就くことも可能です。マネジメント職に就くとチームメンバーの育成や営業戦略の立案などを主に担当することになります。
また、既存の顧客との関係を深め、長期的なビジネスパートナーシップを築くアカウントマネジメントという職種へのキャリアアップも選択肢のひとつです。マネジメント職まで昇り詰めれば、1,000万円以上の年収を得ることも少なくありません。
キャリアアップ先②:プロダクトマーケティング
インサイドセールスで得た製品やサービスの知識を活かせば、プロダクトマーケティングへの転身も可能です。プロダクトマーケティングは製品やサービスの戦略立案やマーケティング活動、顧客ニーズの分析などの役割を担います。
キャリアアップ先③:ビジネスディベロップメント
インサイドセールスで得た営業スキルを活かせば、ビジネスディベロップメントに携わることも可能でしょう。ビジネスディベロップメントとは新規事業の立ち上げや、新しい市場の開拓などを行う職種です。
インサイドセールスとして働くデメリット

インサイドセールスのデメリット①:運動不足になりやすい
インサイドセールスの仕事はデスクワークがほとんどです。外回りがないのはメリットでもありますが、長時間のデスクワークはデメリットにもなりえます。長時間同じ場所に座り続けるため運動不足になりやすく、健康上の問題が起こる可能性があります。
インサイドセールスのデメリット②:ノルマが厳しい職場が多い
定期的な成果が求められます。ノルマがある企業が多く、そのノルマが非現実的な数字であることも少なくありません。ノルマが達成できないと給与面に響くため、待遇に不満を感じやすい職種だと考えられます。体力は必要なくとも精神力が必要な職種です。
また、歴史の浅い職種なので、ノウハウが確立されていない企業も多いようです。つまり、ノルマ達成のためには自分で試行錯誤しながら顧客を得る必要があります。

インサイドセールスのデメリット③:顧客との信頼関係を築くのが難しい
フィールドセールスと比較すると、顧客と信頼関係を築くことが難しい職種です。その理由は、やはり実際に顧客と会って営業をしたほうが信頼関係を築きやすいからと考えられます。
また、インサイドセールス担当者はあまり数が多くないケースがほとんどです。ひとりで数多くの顧客を抱える必要があります。
インサイドセールスの平均的な1日


まとめ:インサイドセールスという働き方

これから新たにIT業界で働く人でもインサイドセールスは比較的採用されやすい職業です。いくつかのスキルを学ぶ必要はありますが、IT業界への転身を考えている人が検討するべき職のひとつでしょう。
今後の需要の高まりも十分に期待できます。とくに、今まで別業界の営業畑で働いていた方は、IT業界のインサイドセールスとしても活躍できる可能性が高いと考えられます。
なお、未経験からIT業界に転職したい方は、他にどんな職種があるかもチェックしてみてください。下の記事に未経験からでも転職しやすいIT業界の職種をまとめました。