なにやら、猫田さんが駆け足でやってきました。

キャニットせんせーい! たっ、たっ、大変です!



おやおや、猫田さんどうしました?



わたくし猫田、早くもプログラミングを挫折しそうです



挫折のタイミングが早過ぎませんか?



だってぇええええ



たしかに猫田さんは、まだなにもやってませんからねぇ。 でも、プログラミングの学習はやはり挫折しやすいんですよ。 では今回の講義で『プログラミングを挫折してしまう理由』を学びましょうか
実際、未経験からプログラミングを学ぶ人の9割は挫折すると言われています。だからこそ粘り強く続けられれば、希少価値の高い人材になれるのですが……。
挫折する理由を知れば、挫折しない方法もわかるでしょう。ということで、プログラミングを挫折してしまう10の理由をお伝えします。
プログラミングの挫折理由①:理解が難しすぎる






そもそも、猫田さんはどうして「挫折しそう」と思ったのですか?



よくぞ聞いてくれました。 簡単に言うと、難し過ぎますね
難しい・難しくないは、人によりますが「難解」と捉える人が多いのは事実です。とくに初めに理解するべきクラスやメソッド、オブジェクト指向という概念でつまづいてしまう人は多いようですね。
教本、オンライン講座、スクールなどの、いわゆるプログラミングを教えてくれる場所では、なるべくかみ砕いて優しく教えようとします。たとえば、車やドラクエなどゲームに例えて説明してくれることも多いです。
それでも、つまづきやすい部分でそのまま挫折してしまう人は、大勢います。



わかりやすく説明してくれているのに、挫折してしまうんですか?



とても言いにくいのですが……結局、教える側がわかりやすくしてるつもりなだけであって、生徒にはわかりにくい授業もあるんですよ
教えてくれる人が近くにいるのなら、わからない部分は「わからない」と素直に伝えること。これが大切です。わかるまで辛抱強く教えてもらえば、挫折せずに済みますよ。
プログラミングの挫折理由②:エラーの意味が分からない



僕は挫折しませんが、エラーが解決できなくて困ってしまうことは多いですね



そうですね。エラーの多さも挫折の理由の1つです。
エラーを素早く解決するためには、まずコードの打ち間違いを指摘してくれるエディタを使うことです。そして、もう1つはエラーを英語で検索することですよ。



英語はよくわからないけど、エディタを変えてみようかなぁ
プログラミングの挫折理由③:環境構築に滅入る






人によっては環境構築の段階で挫折してしまう人もいます
使用する言語やOSによってはダウンロードするものがかなりあったり、バージョンと一致していないとエラーが出てしまったり……もう、コードを書く前から嫌になってしまうパターンです。



環境構築は大丈夫だったけど、萎えるのはわかりますねぇ
プログラミングの挫折理由④:デバイスが揃えられない



PCのスペックが低すぎて、満足な学習ができない……。そんなケースもあります
コンパイルやページ変遷、ダウンロードなどに時間がかかり作業効率が下がると、自然とモチベーションも下がってしまいますよね。
別の講義でもお伝えしましたが、プログラミングを学習するためにはある程度のスペックのパソコンが必要です。



以前に教えてもらいましたね



どんなんだったっけ?
簡単にまとめるとこんな感じです。
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:256GB以上のSSD
- CPU:i5プロセッサー以上



これら全部を満たすパソコンだと、やはり少しお金がかかってしまいますもんね
プログラミングの挫折理由⑤:頼れる人がいない






あと大きいのは、身近に教えてくれる人がいないケースです
プログラミングは、独学でも学べないことはありません。教本や無料動画などを上手に使えば学習できるでしょう。ただ……わからなくなったときが困るんですよ。



たしかにそうですね。僕たちはキャニット先生に聞けるけど、聞ける人がいないとどうやって解決すればいいのかわからないです



学習が順調なときは独学で良いのですが、つまづいたときに教えてくれる人がいないと挫折しやすいんですよね
もちろんメンターやオンラインサロン、スクールなどを利用すれば質問もできて効率よく学習を進められます。ただし、これらはある程度のお金がないと厳しいです。
プログラミングの挫折理由⑥:目標や目的が明確でない



「アプリやサイトを作れたらかっこいい!」のような曖昧な理由で、なんとなくプログラミングを始める人は、長く続かないことが多いです。もっと高い目標がなければ、モチベーションが続きません。



猫田さんの目標はなんでしたっけ?



プログラマーになって、がっぽりお金を儲けることです



猫田さんの挫折理由は、それですね……



それですね……



えぇええええええええ
猫田さんのように曖昧な目標のまま、なんとなく始めた人は挫折するケースが多いです。また、どんな環境でどんなものを作りたいのかによって、言語やフレームワークの選定が変わるので、まずはプログラミングを学ぶ目的と目標をハッキリさせるべきでしょう。
プログラミングの挫折理由⑦:勉強方法が間違っている






もしかしたら、一番多い挫折理由はこれかもしれません。勉強の仕方が間違っているパターンです。 真面目な人ほど、コードを暗記しようとしてしまうんですよ



できるだけコードを覚えようとしていましたけど……駄目なんですか?



もちろん覚えておくに越したことはないです。でも、プログラミングは暗記科目ではないので、暗記に時間を割いているとなかなか前に進めません



別に覚えてなくても、調べればいいって話でしょ?



そうかぁ。そうですよね。 ちょっと暗記を頑張り過ぎていたかもしれません
Progateやドットインストールの同じ授業を何度も繰り返すのも一緒です。あくまで目的はオリジナルのサイトやサービスを作ることなので、基本学習を完璧にする気持ちは、程々で良いと考えておいてください。
プログラミングの挫折理由⑧:自分に向いている勉強スタイルを把握していない
プログラミングを学ぶ手段は、1つではありません。オンライン学習、教本、プログラミングスクール、最近はYouTubeで学んでいる人も多いでしょう。
ただし、自分に向いてない学習方法では、身につきにくいので注意です。



ほとんどの人が独学じゃないんですか?



独学が多いですね。 でも、だからこそ挫折してしまう率が高いとも言えます。 プログラミング学習の難易度はけっして低くはありません。だから、独学で身に付けられる人はやはり少数なんですよ
もし、経済的に多少の余裕があるのならスクールに通うことや勉強会にへの参加を検討してみてください。大事なのは学びのプロセスではなく、学んだことが身につくかどうか。自分に合った環境に身を置くことを最優先するべきです。
プログラミングの挫折理由⑨:適性が低い






ええー ハッキリ言いますと、そもそもプログラミングに向いていない人もいます



なっ、なんだってぇええええええ
どの言語にも細かいルールなどがあり、何か一文字でも抜けていると簡単にエラーが出てしまう……これは細かい仕事を苦にしてしまう人には、やはり向いていません。
おおざっぱな性格だと、語頭や語尾に何かをつけ忘れることが頻繁にあり、フラストレーションが溜まってしまうでしょう。そういう人は、そもそもプログラミングへの適性が低いと考えられます。
プログラミングの挫折理由⑩:ギャップを感じる






プログラマーに間違ったイメージを持ったまま学習を始めると、挫折してしまうでしょうね
youtubeのインフルエンサーやメディアからの情報を鵜呑みにしてしまうと、地味過ぎる現実とのギャップにガッカリしがちです。
プログラミングは、厳密なルールに則って打ち込まれた数字や文字や記号の羅列。けっして派手な世界ではありません。
頭を悩ませながらも「表示させられることが楽しい」と感じられる人だけが続けられます。
まとめ:挫折しそうな原因を排除しよう






プログラミング学習の挫折理由はこんなところですね。猫田さん、思い当たるものはありましたか?



もしかしたら、目的がテキトーすぎただけかも!



それなら、目標を定めればモチベーションも上がるし、挫折しないで頑張れますよ



牛山くん……君はいい人だなぁ これからも一緒に頑張って行こうね



一緒に頑張りましょう!



では、二人の結束が固まったところで、今回の講義はおしまいにしますね。私もやる気が出てきましたよー



ただ、いい人過ぎるとモテないから気をつけたほうがいいよ



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